ロウラグジュアリーとは?韓国メンズ2026春の新定番を価格・ブランドつきで現地解説
「ロウラグジュアリー」という言葉を最初に韓国で聞いたのは、MUSINSAのバイヤーからでした。
「クワイエットラグジュアリーが進化したような、でもより韓国的な感覚で——要するにロゴを使わず素材で全部語るということ」という説明が印象的でした。
2026年春、この考え方はMUSINSAの公式エディトリアルで最重要コンセプトとして特集され、STYLE HAUSの購買データにも明確に反映されています。現地を歩くと、確かに変化が見えます。
この記事でわかること
ロウラグジュアリーとは何か(定義・クワイエットラグジュアリーとの違い)
韓国ストリートで実際に見た着こなし実例
ブランド別価格比較&日本での入手方法(¥5,000台〜)
ロウラグジュアリーとは?クワイエットラグジュアリーとの違いを定義する
ロウラグジュアリーとは、ブランドロゴや過度な装飾を使わず、素材の上質さ・シルエットの完成度・カラーの洗練さのみで高級感を表現するスタイルです。「ロウ(Low)」はローキー(控えめ)を意味し、自己主張しない美意識を指します。
クワイエットラグジュアリーとの違いはニュアンスにあります。クワイエットラグジュアリーが「静かな高級感」全般を指すのに対し、ロウラグジュアリーはそれをカジュアル・デイリーウェアに落とし込んだ韓国独自の解釈です。スーツやフォーマルに限らず、毎日のコーデ全体に「上質な素材感」を取り入れるのが特徴で、MUSINSAはこれを「2026年最重要コンセプト」と明言しています。
ロウラグジュアリーの特徴3選
ロゴ・ブランド名が目立たない、またはノーロゴ
カシミヤ・リネン・ドレープ素材など上質な天然素材を使用
トーン・オン・トーン(同系色)の配色でコーデをまとめる
ゼニアの300gスーツが象徴するロウラグジュアリーの核心
ロウラグジュアリーの象徴として韓国のファッション関係者が一様に挙げるのが、ゼニアが発表した300gアンライニングリネンスーツです。裏地なし・装飾なし・ロゴなし——素材の軽さと上質さのみで勝負するこのスーツは、「余計なものを全部引き算した結果残るもの」の美学を体現しています。
重要なのは「どのブランドか」ではなく「どんな素材感か」という評価軸の転換です。韓国の20代男性が実際に購入するのはゼニアではなく、この美学を¥5,000〜10,000で実現できる韓国ブランドです。STYLE HAUS×BUYMAの2026年2月購買データは、その実態を明確に示しています。
ブランド別価格比較|ロウラグジュアリーを韓国ブランドで実現する
① SATUR(セター)¥10,805〜 ——「2026年最もモメンタムのある韓国ブランド」
STYLE HAUSが最高評価を与えた韓国ブランド。LOEWEファン層からも支持を集めるエレガントカジュアルが特徴で、縫製・素材ともにこの価格帯では群を抜く完成度です。ロウラグジュアリーのコーデ軸として、1点投資する価値があります。現地の弘大や聖水エリアのセレクトショップでもよく見かけます。
② COSYHARU(コシハル)¥7,040〜 ——インフルエンサー発のミニマルデイリー
BUYMAランキング1位(2026年2月)。インフルエンサーが立ち上げた、日常使いに特化したミニマルブランド。リネンシャツやノーロゴのカットソーなど、ロウラグジュアリー入門に最適な価格帯です。韓国在住の日本人や留学生からも人気があり、SNSの着用例も豊富です。
③ WV PROJECT(ウィブイ プロジェクト)¥5,622〜 ——最安値でロウラグジュアリーに入門
BUYMAランキング9位ながら、コストパフォーマンスでは突出した存在。カップルコーデ対応のカジュアルブランドとして知られますが、ロウラグジュアリーに使えるノーロゴのベーシックアイテムも充実。¥5,622〜という価格帯は日本の高校生・大学生にも届くスイートスポットです。
④ ASCLO(アスクロ)¥6,439〜 ——「元祖韓国ファッションブランド」
モードとカジュアルの融合で韓国ファッションブランドの先駆けとも言われる存在。コーデに知的な雰囲気を加えるアイテムが揃っており、ロウラグジュアリーとポエットコアの両方のスタイルに対応できます。
⑤ グローバルブランド(韓国でも人気)
Acne Studios:ブラウン系スウェットジップアップが特に推奨。韓国での購入価格は日本より2〜3割安い場合も
COS(H&M傘下):BUYMAで¥8,000〜15,000。ミニマルデザインとロウラグジュアリー感の両立
ARKET(H&M傘下):¥10,000〜20,000。ライフスタイル全体をミニマルに提案するスウェーデン発ブランド
韓国ストリートで実際に見たロウラグジュアリーコーデ3パターン
パターンA:トーン・オン・トーン×ローファー(弘大カフェ街で頻出)
ベージュのリネンシャツ(タックイン)+ライトキャメルのVネックニット(緩やかに羽織り)+アイボリーのワイドスラックス+ダークブラウンのローファー。全体4色以内、ロゴ一切なし。延南洞のカフェ前でよく見かけるタイプです。
パターンB:ダークブラウンのスーツスタイル(ビジネスカジュアル進化形)
ダークブラウンのテーラードセットアップ(WGSNデータで前年比+1.8ポイント伸長)+ホワイトクルーネックT(タックイン)+サドルレザーのシューズ。ブラックスーツの代替として25〜30代の会社員層に浸透中です。
パターンC:リネン素材のカジュアル(春先の定番)
オフホワイトのリネンシャツ(前開き、中にホワイトT)+スラブコットンのストレートデニム+ホワイトレザースニーカー。「高そうに見えるけどどこのブランドかわからない」状態がゴールです。
本でロウラグジュアリーを実践する3ステップ
ステップ1:まず手持ちアイテムを「ロゴあり/なし」に仕分ける
ロゴなしアイテムだけでコーデを作る練習から。GUやUNIQLOのベーシックアイテムでも十分スタートできます。
ステップ2:韓国ブランド1点を投資する
WV PROJECT(¥5,622〜)またはCOSYHARU(¥7,040〜)のリネンシャツかVネックニットを1枚軸にします。手持ちのベージュや白のボトムスと合わせるだけで韓国感が出ます。
ステップ3:シューズをローファーに変える
2026年最大の変化がローファーの台頭です。WWD KoreaはDiorとCelineのローファー中心コレクションを受け、「新しいドレスシューズの答え」と報道。スニーカーをローファーに変えるだけで、コーデ全体のトーンが格上げされます。Ferragamo、Tod's、Church's、The Rowがグローバル主要ブランド。韓国のクロップドテイラードトラウザーズとの組み合わせが定石です。
韓国YouTuberが語るロウラグジュアリー|インフルエンサー情報
깡스타일리스트(カンスタイリスト)は登録者約121万人で4年連続韓国ファッションYouTuber1位。身長171cmで低身長向けスタイリングに定評があり、ロウラグジュアリーとクリーンカジュアルのコーデを多く発信しています。元芸能人スタイリスト(Zion.T、Dynamic Duo担当)という経歴から、一般人でも再現しやすいコーデ提案が特徴です。
클래씨(クラッシー)は登録者約53万人で、クラシックジェントルマンスタイルとグルーミングに特化。バーバーワックスドジャケットやオメガ・シーマスターなどタイムレスなアイテムを推奨しており、ロウラグジュアリーとの親和性が最も高いチャンネルです。
まとめ|ロウラグジュアリーは「どこのブランドか」を忘れさせるスタイル
ロウラグジュアリーの目標は「なんかおしゃれ、でもどこのブランドかわからない」という状態を作ることです。WV PROJECT(¥5,622〜)かCOSYHARU(¥7,040〜)の1点投資から始め、全身をベージュかグレーでまとめ、シューズをローファーに変える——この3ステップだけで2026春の韓国メンズスタイルに近づけます。





